ティファニーのリングを彼女にプレゼントしてあげたらすごく喜んでくれました。ティファニーの親会社ってLVMHなんですよね?そのLVMHの会長兼CEOが70歳以上なのに、今なお現役で会社のトップとして辣腕をふるっているって聞きました。ベルナール・アルノーさんっていう人みたいなんですけど、どんな思考で帝国を築いてきたのか教えてください。
ティファニーのハイジュエリーって、おしゃれな女性のあこがれですよね?
そのティファニーの親会社であるLVMHの会長兼CEOがベルナール・アルノーさんです。
LVMHはティファニーだけじゃなくて、ルイ・ヴィトンやブルガリ、ショーメ、ディオール、セリーヌ、タグ・ホイヤーなど多数のラグジュアリー・ブランドを持っています。
上記のようなハイブランドを傘化におさめていることから、「フランス・ファッション界の帝王」と呼ばれています。
2022年12月にはフォーブスのリアルタイム長者番付とブルームバーグ通信のビリオネア・インデックス(世界長者番付)の両方でイーロン・マスクさんを抜いて1位になりました。
アルノーさんは、2024年3月26日 時点で75歳なんですけど、日本の場合は社長の平均年齢は60代前半なんですよね。一般的には社長の年齢が高齢化するほど、業績が悪化する傾向にあります。(株式会社 東京商工リサーチの調査による)
引用元:https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20230131_01.html
だから若返りを図る企業が多いですよね。会社の成長のためには新しい発想やアイデアが必要なんですよね。
ところがどっこい、LVMHの2022年の売上高は792億ユーロで、営業利益が211億ユーロです。
すべての事業部門が増収で前年比23%増を公式発表しています。
引用元:https://www.parisettoi.fr/news/20230127-03/
アルノーさんの頭脳明晰さとタフネスさは、常識外の怪物ですよ。
75歳の高齢でありながら、これほどの業績を記録したアルノーさんはすごい人です。バイタリティあふれる人間ですよね?
上記のようなベルナール・アルノーさんがどのような思考で帝国を築いてきたのか教えてほしいという質問にお答えします。
結論:LVMHの会長兼CEO ベルナール・アルノーさんの名言を考察してみた
2024年4月3日のニュースで、ベルナール・アルノーさんが2年連続で世界長者番付の1位に輝いたそうです。資産は2330億ドル(約35兆円)だそうです。ちなみに、ユニクロの柳井正さんは資産は428億ドル(約6.4兆円)の29位でした。
WWDの記事「「ラグジュアリー企業にマーケティングの概念は不向き」アルノーLVMH会長兼CEO流ブランドビジネスの必勝法」からベルナール・アルノーさんの発言を引用して考察してみます。(2015/05/10公開、2016/09/03更新)
引用元:https://www.wwdjapan.com/articles/3183
クリエイティビティーとクオリティー、そして長期的視野の重要性。
重要なのは、創造性と高品質、継続と言っています。
継続的に高品質な新しいモノ創造し続けることで、ブランド価値を高める戦略を取っていると言えるでしょう。
ブランドはイメージが重要です。世界観の構築は必須と言えるでしょう。
商品が売れても、むやみに量産するのではなく、限定商品を出すなど希少性を出すことも意識しています。
ラグジュアリー企業にマーケティングの概念は不向きである
アルノーさん曰く「LVMHではマーケティングはしない」そうです。
ラグジュアリー業界はクリエイションの場であり、数字や統計の分析だけで測ることができる世界ではないのだ。重要なのは知識よりも想像力である。新しいものを創造し続ける底力である。実用的なクリエイティビティーを生み出すことである。顧客から「これが欲しい」という強い欲望を引き出し、われわれの商品に目を向けてもらわなければならない。
顧客は「これが欲しい」と思えば、高額でも買います。
マーケティングの一般的な定義は、顧客のニーズを探るための市場調査を実施することがスタートです。その調査結果を分析し、商品を企画・開発し宣伝するのが一連の流れになります。
つまり、アルノーさんは市場調査はせず、ニーズを創造していると言っていいでしょう。
これはすごいことです。通常のビジネスモデルでは、まず市場調査をしてニーズを探るのが一般的だからです。
常識は非常識であり、常に破壊されます。NBAバスケットボールで、大成功したステフィン・カリーさんは、従来の3ポイントシュートの使い方の概念を破壊しました。遠方から3ポイントシュートをポンポン決めます。時にはインサイドへ切れ込んでダンクシュートを決めたりもするので、変幻自在のプレイで相手チームの選手を翻弄し続けています。3ポイントシュートは決まる確率が低いので、多投することは非常識と考えられていた。しかし、カリーの場合は決める確率が非常に高く、2015-16シーズンには402本の3ポイントシュートを沈めている。フィールドゴール成功率は.454でした。これは異常な数字です。
常に危機感を持って経営している
「アップル社は1997年には破綻寸前だった。ビジネスの世界では何が起きてもおかしくはない。常にクリティカルで、現状に甘んじることがあってはならない」
築き上げたビジネスは、きっかけひとつで簡単に崩れ去る。
アルノーさんは、慎重な姿勢を保ちつつも革新を続けるという企業文化を築いてきました。
「不安定な環境に影響されない強固な基盤を築かなければならない」
社会に根を張り、ビジネスを展開していくことを意識なさっています。地中深くに根を張った大樹は、ちょっとやそっとの台風なんかじゃびくともしないですよね?
LVMHの最大の財産は人材である
LVMHの最大の財産は人材である。グループに成功をもたらしたのは皆のチームワークにほかならない。この場を借りて12万人のスタッフに感謝を伝えたい。今後も素晴らしい人材を引きつける企業であり続けることに努めたい。
世界中の社員に対して感謝の言葉を述べられています。謙虚ですばらしい姿勢です。
書籍「ブランド帝国LVMHを創った男 ベルナール・アルノー、語る」
「ブランド帝国LVMHを創った男 ベルナール・アルノー、語る」という書籍が2003/1/15に発売されています。
アルノーさんの生い立ちからブランドビジネスについて語っている初めての自伝です。
2023年3月26日時点で、品薄状態が続いており、中古品が高額で出品されていました。
この書籍の帯に書かれたキャッチコピーがすべてを物語っています。
「神話に溺れない、常に挑戦と創造を心がける。それがブランドビジネスです」
まとめ:LVMHの会長兼CEO ベルナール・アルノーさんの名言を考察してみた
いかがでしたでしょうか。
LVMHの会長兼CEOがベルナール・アルノーさんは、2024年3月26時点で75歳なんですけど、年齢をまったく感じさせないですよね?
鋼の心で強い意志を持ち、設定した目標を絶対に成し遂げるという情熱や信念・覚悟を感じます。
常に挑戦を続けている姿勢は称賛に値します。
アルノーさんの名言は、事業を営む人なら誰でも参考になるはずです。
会社経営に興味がある人は是非参考になさってみてください。
あなたの事業が成功し、日々成長・発展していくことを願っています。
皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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