ダイヤモンドの品質にこだわって、婚約指輪や結婚指輪を購入したいです。4Cグレードが最上級のダイヤモンドがいいですけど、有名ブランドがいいです。おすすめのジュエリーブランドを教えてください。
婚約指輪や結婚指輪のダイヤモンドは品質が高い方がいいですよね?
ダイヤモンドは4Cグレードにより、輝きがピンキリです。
ダイヤモンドの品質にこだわるなら、カット技術にこだわってダイヤモンドを選ぶべきです。
上記のような有名ブランドで、かつダイヤモンドの品質にこだわってジュエリーブランドを選びたいという質問にお答えします。
結論:【ダイヤモンド品質で選ぶ】婚約指輪・結婚指輪のブライダルジュエリーブランド格付け
結論から言うと、ダイヤモンドのカット技術が一番重要です。グレード最高のDカラー(無色)/FLやIFクラリティであってもカットの品質が悪いとくすんで見えてしまいます。だからカット技術が一番重要なんです。カットのグレードはトリプル エクセレント(3EX)の一択です。
逆説的に言うと、トリプル エクセレントなら、カラーやクラリティのグレードを少し落としてE/FカラーやVVSクラリティでも充分です。肉眼では違いが判別できません。それでいて価格はお得です。
国際的な権威性がほしいなら、GIA(米国宝石学会)鑑定書付きのダイヤモンドを扱っているジュエリーブランドを選べばいいです。
ティファニーはGIAを利用せず、独自の厳しい鑑定基準を持っています。世界中から超一流の熟練職人を雇い入れています。婚約指輪のすべてのラウンド ブリリアント カット ダイヤモンドはトリプル エクセレントです。
ブランドも商品価値の一部です。最終的には、ご自身の気に入ったブランドやデザインなどから選べばいいです。
本記事の格付けは、筆者の独断で決めています。
GIA(米国宝石学会)鑑定書付きのダイヤモンドで、4Cグレードが高いなら品質は同じですが、ブランド力やデザインの違いが差別化になると考えています。
ブランド名 | 評価 |
カルティエ | |
ティファニー | |
ブルガリ | |
ヴァンクリーフ&アーペル | |
ハリー・ウィンストン | |
BRILLIANCE+ |
ダイヤモンドの品質評価基準とは
ダイヤモンドの品質は、国際的な評価基準であるGIA(米国宝石学会)が考案した4C評価に基づいて価値が算出されます。
ダイヤモンドの鑑定機関は日本国内だけでも100社以上存在すると言われており、鑑定機関により鑑定精度が異なりますし、信頼度の面でどの鑑定機関が鑑定したダイヤモンドなのか?がとても重要になります。
世界的にみて最も権威があり、鑑定が厳格で信頼度が高いGIA(米国宝石学会)が鑑定したダイヤモンドを選ぶことをおすすめします。
本記事で取り上げているカルティエやハリー・ウィンストン、ブルガリ、ヴァンクリーフ&アーペル、BRILLIANCE+は、GIA(米国宝石学会)の鑑定書を添付しています。
それでは、ダイヤモンドの国際的な品質評価基準である4C(カラット、カット、カラー、クラリティ)について解説していきます。
カラット(重さ)
引用元:ブリリアンスプラス公式サイト https://www.brilliance.co.jp/
引用元:谷口宝石 公式サイト https://www.taniguchi-houseki.com/diamond
カラットとは大きさではなく、重さを表します。
一般的に重ければより大きいので、大きいダイヤモンドがほしい人はカラット数が大きいものを選べばよいです。
1.0カラットは、0.200g(約6.5mm)と定義付けされています。
大きなダイヤモンドは希少性が高いので、単純に0.2カラットの5倍の金額が1.0カラットの金額にはなりません。
ダイヤモンド価格は、昔から業界ではカラット(重さ)の二乗に比例すると言われています。
例えば、1.0カラットのダイヤモンドが200万円だとしたら、2.0カラットなら2×2×200万円なので、800万円が目安ということになります。
カット(研磨技術:輝き)
引用元:ブリリアンスプラス公式サイト https://www.brilliance.co.jp/
カットとは、より美しい輝きを出すための研磨技術のことです。
この研磨技術がショボイとダイヤモンドの輝きを引き出すことができません。
最高位のカットのグレードはExcellentですが、そのExcellentの中でも4つのグレードに分かれています。
個人的には、予算が許せば最上級グレードの3EX H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピット)を選ぶべきだと思います。
婚約指輪って特別なものだと思いますので、カット(研磨技術)の品質を最重要視すべきではないでしょうか。
ちなみに、ティファニーは4C評価以外にプレゼンス(存在感)という品質基準を設けていますが、カットの正確さ、対称性、ポリッシュ(研磨)などの要素で構成されています。
つまり、カット技術に重きをおいているということです。
ティファニー公式サイトの よくある質問
Q:ダイヤモンドを購入する際に何を重要視したらいいですか。
A:ティファニーでは、ダイヤモンドの品質を評価する重要な要素として一般的な4C(カット、クラリティ、カラー、カラット)に加え、プレゼンス(存在感)と総称される品質基準を設けております。このプレゼンスは、カットの正確さ、対称性、ポリッシュ(研磨)などの要素で構成されており、より優れたダイヤモンドの美しさのための基準です。
引用元:https://www.tiffany.co.jp/faq/
10倍に拡大できるジェムスコープと呼ばれる専用機器を使ってダイヤモンドを観察すると美しい形状が確認できます。
ジェムスコープ本体に対し、ダイヤモンドのパビリオン側を真上を向くように専用石座にセットして観察すると、ハートのパターンが確認できます。
引用元:ブリリアンスプラス公式サイト https://www.brilliance.co.jp/
アロー(8本の矢)を観察するためには、まずは専用石座を取り外して裏返して置きます。
ジェムスコープ本体に対し、ダイヤモンドのテーブル側を真上を向くように専用石座にセットして観察すると、アロー(8本の矢)が確認できます。
引用元:ブリリアンスプラス公式サイト https://www.brilliance.co.jp/
ハートとアローどちらも、とてもすばらしく美しいパターン形状だと思います。
58面体のラウンドブリリアントカットが最も人気で一般的ですが、ファンシーシェイプと呼ばれるカットもあります。
他人とカットデザインがかぶるのが嫌な人は、ファンシーシェイプのダイヤモンドを選ぶとよいです。
ファンシーシェイプの種類として、プリンセスやペア、エメラルド、ハート、クッション、オーバル、ラディアントがあります。
カラー(色)
引用元:ブリリアンスプラス公式サイト https://www.brilliance.co.jp/
引用元:谷口宝石 公式サイト https://www.taniguchi-houseki.com/diamond
カラーはダイヤモンドの色味を表します。
GIA(米国宝石学会)が定めたマスターストーン(基準石)に準じて評価されます。
無色が一番評価が高いですが、天然ダイヤモンドであればこそ、多少の色味があるのは普通です。
ブリリアンスプラスで取り扱っているカラー・グレードは最上級のDからGをベストチョイスとし、H,Iをベターチョイスとしています。
このあたりのグレードになると、肉眼では識別が大変困難ですので、予算が厳しければ最上級のDにはこだわらず、EとかFとかGを選ぶことで、価格を抑えてお得に購入することができますよ。
クラリティ(透明度)
引用元:ブリリアンスプラス公式サイト https://www.brilliance.co.jp/
引用元:谷口宝石 公式サイト https://www.taniguchi-houseki.com/diamond
クラリティとは、ダイヤモンドに含まれる内包物やキズの少なさを表します。
天然ダイヤモンドであればこそ、多少の内包物があるのは普通です。
最上級のFLは希少価値が非常に高く、一般市場ではまず出回っていません。
ちょっとしたグレード差でも価格差が大きくなりますので、個人的にはVVS1とかVVS2で十分じゃないかと思います。
もちろん予算が許せば、IFがよいですけど。
FLやIFは資産価値が高いです。
蛍光性
引用元:GIA公式サイト https://4cs.gia.edu/ja-jp/blog/
蛍光性はダイヤモンドの品質を評価する4C項目の中には入っていませんが、GIA(米国宝石学会)の鑑定書には補足情報として記載されています。
天然ダイヤモンドの中には、波長の短いX線や紫外線に反応し蛍光(発光現象)を起こす場合があります。
この発光現象は、ダイヤモンドの基本構成元素である炭素以外の物質(窒素や水素)が混じっている場合にX線や紫外線に反応することで起こります。
一般的には蛍光性が None のダイヤモンドが一番評価が高いですけど、4C評価には直接影響しません。
つまり、「蛍光性が None じゃない」からといって品質が悪いわけではないです。
とはいえ、強い青色蛍光色(Very Strong Blue)のダイヤモンドの中には稀にオイリーと呼ばれるものが存在しており、クラリティ評価に影響を与える可能性があるので避けた方がよいです。
GIAはマスターストーンと比較して、蛍光の強さと色具合を判定しています。
Type(タイプ)
GIA(米国宝石学会)は、鑑定書(グレーディングレポート)とは別に Type IIの証明書を添付することがあります。
一般にはあまり知られていませんが、ダイヤモンドにはType IとType IIがあります。
Type IIは希少性があり、資産価値が非常に高いです。
Type Iの中にはI aとI bがあり、Type IIの中にはII aとII bがあります。
市場に流通している全体の98%のダイヤモンドがこのタイプです。
ダイヤモンドは炭素原子の結晶であるため、一般的に窒素やホウ素などの不純物を含んでいます。窒素の含有量が多いほど黄色が強くなりグレードが落ちます。
Type I a:採掘されるほとんどのダイヤモンドが該当します。
Type I b:希少性が高く、濃い黄色系が特長です。
ごく稀に存在する(全体の2%)窒素を含まない透明で美しいダイヤモンドです。
Type II a(0.1~2%):純粋な炭素だけからできています。
Type II b(0.01%):わずかにホウ素を含み導電性を持ちます。
サザビーズのオークションで、希少性の非常に高いタイプ2Aのダイヤモンドが何度か出品されており、高値で落札されています。
サザビーズ香港で日本人が15億円超で88.22カラットのダイヤモンドを落札
2019年4月に開催されたサザビーズ香港ジュエリー・オークションで、88.22カラットのオーバルダイヤモンドを日本人の個人コレクターが約15億4200万円で落札した。このダイヤモンドはDカラー、フローレス、タイプ2Aと最高レベルの品質だ。ほとんどのダイヤモンドには窒素などの不純物が含まれるが、タイプ2Aは純粋に炭素だけで構成される、全体の2%以下という非常に希少性が高いものを指す。
引用元:https://www.wwdjapan.com/articles/846107
サザビーズ香港のオークションで102.39カラットのダイヤモンドを日本人コレクターが17億円で落札
2020年10月5日に開催されたサザビーズ香港のオークションで、102.39カラットの最高ランクのオーバルダイヤモンドが約1億2100万香港ドル(約17億円)で日本人のコレクターによって落札された。このダイヤモンドは100カラット以上、Dカラー(完全無色)、フローレス(無傷)、カットや研磨、対称性に関してもエクセレントで、ダイヤモンド全体の2%以下といわれる不純物窒素を含まない炭素だけで構成されるタイプ2Aという希少性の高いものだ。
引用元:https://www.wwdjapan.com/articles/1131744
失敗しない選び方
GIA(米国宝石学会)が考案した4C評価基準で、どれも最上級のものを選ぶのがベストです。
ですけど、Dカラー、FL/IFクラリティになると、かなり高額になっちゃいます。
予算に糸目をつけない方針であればよいですけど、グレードの少しの差で金額は大きく変わります。
予算が限られているなら、カラーはD/E/Fの範囲、クラリティはFL/IF/VVS1/VVS2の範囲で選ぶとよいですよ。
このグレードの範囲なら最上級レベルの品質です。
各ジュエリーブランドのオススメ商品を紹介
各ジュエリーブランドのオススメ商品をご紹介しておきます。
カルティエ
ティファニー
ブルガリ
ヴァンクリーフ&アーペル
ハリー・ウィンストン
BRILLIANCE+
世界的に有名なジュエリーブランドとは
まずはブライダルジュエリー業界における世界的なブランドについて確認してみます。
世界5大ジュエラー
世界5大ジュエラーとは、世界的に超有名で、かつ女性に大人気の高級宝飾品ブランドのことです。
世界5大ジュエラーは、下記の5つのブランドになります。
・1847年 フランスで創業(リシュモン)カルティエ(Cartier)
・1837年 アメリカで創業(LVMH)ティファニー(Tiffany & Co.)
・1932年 アメリカで創業(スウォッチ)ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)
・1884年 イタリア(ローマ)で創業(LVMH)ブルガリ(BVLGARI)
・1906年 フランスで創業(リシュモン)ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)
フランス(パリ)5大ジュエラー
フランス(パリ)5大ジュエラーとは、フランスの首都パリにおいて超有名で、かつ女性に大人気の高級宝飾品ブランドのことです。
フランス(パリ)5大ジュエラーは、グランサンクとも呼ばれています。
グランサンクは、パリのヴァンドーム広場とラペー通りに店舗を構える高級ジュエリーブランドの協会の呼称である。「パリ5大宝飾店」や「フランス高級宝飾店協会」などとも呼ばれる。
引用元:ウィキペディア公式サイト https://ja.wikipedia.org/wiki/
・1906年 フランスで創業(リシュモン)ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)
・1780年 フランスで創業 ショーメ(CHAUMET)
・1858年 フランスで創業(ケリング)ブシュロン(BOUCHERON)
・1613年 フランスで創業 メレリオ・ディ・メレー(MELLERIO dits MELLER)
・1827年 フランスで創業 モーブッサン(MAUBOUSSIN)
世界3大カッターズブランド
世界3大カッターズブランドとは、ダイヤモンドのカット(研磨技術)を原石から自社職人が行う、世界的に超有名なブランドのことです。
上記でご紹介した世界5大ジュエラーやフランス(パリ)5大ジュエラーと比較すると実力自体は双璧なのですが知名度が低いのが残念です。
・1914年 アメリカ(ニューヨーク)で創業 ラザールダイヤモンド(LAZARE)
・1854年 オランダ(アムステルダム)で創業 ロイヤルアッシャー(ROYAL ASSCHER)
・1890年 オランダ(アムステルダム)で創業 モニッケンダム(MONNICKENDAM)
まとめ:【ダイヤモンド品質で選ぶ】婚約指輪・結婚指輪のブライダルジュエリーブランド格付け
いかがでしたでしょうか。
結論から言うと、ダイヤモンドのカット技術が一番重要です。グレード最高のDカラー(無色)/FLやIFクラリティであってもカットの品質が悪いとくすんで見えてしまいます。だからカット技術が一番重要なんです。カットのグレードはトリプル エクセレント(3EX)の一択です。
逆説的に言うと、トリプル エクセレントなら、カラーやクラリティのグレードを少し落としてE/FカラーやVVSクラリティでも充分です。肉眼では違いが判別できません。それでいて価格はお得です。
国際的な権威性がほしいなら、GIA(米国宝石学会)鑑定書付きのダイヤモンドを扱っているジュエリーブランドを選べばいいです。
ご予算の範囲内で、最高の婚約指輪や結婚指輪が見つかることを願っています。
皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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