
最近ラボグロウンダイヤモンドという人工(合成)ダイヤモンドが話題になることが多いので気になっています。天然じゃないけど価値はあるのか教えてください。
ラボグロウンダイヤモンドって、天然ダイヤモンドに負けず劣らず、輝きが美しいですよね?
上記のような人工(合成)ダイヤモンドのラボグロウンダイヤモンドに価値があるのか教えてほしいという質問について、回答をしたいと思います。
結論:ラボグロウンダイヤモンドに価値はあるのか考察してみた
ラボグロウンダイヤモンドは、宝石(ジュエリー)としての価値があるのは間違いありません。
ラボグロウンダイヤモンドは研究所で育てられるダイヤモンドなので量産が可能であり、つまり工業製品です。
ですので、天然ダイヤモンドのような希少性はないので資産価値はないですが、宝石(ジュエリー)としての価値はあると思います。
ラボグロウンダイヤモンドが宝石(ジュエリー)としての価値があると考える理由
ラボグロウンダイヤモンドが宝石(ジュエリー)としての価値があると考える理由を2つ挙げてみます。
ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドと化学成分や結晶構造が同じである
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと化学成分や結晶構造がまったく同じです。
つまり、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドは育てらる環境が違うだけであり、どちらも本物のダイヤモンドです。
肉眼では絶対に見分けがつかないので、特殊な機械を使って判別する必要があります。
化学式はどちらも C「炭素」です。
ちなみに、モアサナイトの化学式は SiC「炭化ケイ素」であり、炭素を含んではいますがダイヤモンドとは異なる成分です。
キュービックジルコニアの化学式は ZrO2「二酸化ジルコニウム」であり、こちらは炭素を含んでいません。
ラボグロウンダイヤモンドの製造方法は、主に下記の2種類があります。
HPHT(高温高圧法)
天然ダイヤモンドの生成環境を再現した方法
天然ダイヤモンドは地中深くのマントルで、高温・高圧の条件下で生成されます。それに近い環境を人工的に作り出し、筒状の炭素に55,000気圧ほどの圧力と1,400℃以上の高温をかけて生成します。
引用元:SHINCA公式ページ https://shinca-shop.jp/
CVD(化学気相蒸着法)
大粒でクリアな輝きのダイヤを作るのに適した方法
薄くスライスしたダイヤモンドを種としてダイヤモンドを層状に成長させるもので、炭素を含有したメタンガスにマイクロ波のエネルギーを与えることによって、少しずつダイヤモンドを成長させます。化学的な不純物の種類と量を細かく制御できるので、純度の高い大粒ダイヤモンドの生成が可能です。
引用元:SHINCA公式ページ https://shinca-shop.jp/
GIA(米国宝石学会)がラボグロウンダイヤモンドの鑑定書を発行している
宝石・宝飾業界のための取引ガイドを開発する米連邦取引委員会(FTC)が本物のダイヤモンドと認めています。
また、世界的に権威があるダイヤモンドの鑑定機関であるGIA(米国宝石学会)がラボグロウンダイヤモンドの品質評価の鑑定書を発行しています。
まとめ:ラボグロウンダイヤモンドに価値はあるのか考察してみた
いかがでしたでしょうか。
日本政府は、持続可能な開発目標として SDGs に取り組んでいます。
社会の流れは確実にエシカルでサステナブルな社会へ移行しようとしているのではないでしょうか。
エシカル
エシカルとは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。つまり、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」を示す。近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている。
引用元:ウィキペディア公式ページ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B7%E3%82%AB%E3%83%AB
サステナブル
人間活動、特に文明の利器を用いた活動が、将来にわたって持続できるかどうかを表す概念であり、エコロジー、経済、政治、文化の4つの分野を含むものとされる。
引用元:ウィキペディア公式ページ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%81%E7%B6%9A%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7
ラボグロウンダイヤモンドは天然ではないけれども本物のダイヤモンドとして認知されており、今後一般社会に浸透していくと考えられます。
例えば、婚約指輪は天然ダイヤモンドで購入し結婚指輪はラボグロウンダイヤモンドの商品を選択する等、購買者が多くの選択肢を与えられたと考えるべきではないでしょうか。
同じ素材でありながら、天然ダイヤモンドの50%から70%の値段で購入できるラボグロウンダイヤモンドは経済的な魅力があります。
天然ダイヤモンドにこだわりがなければ、ラボグロウンダイヤモンドやモアサナイトを選ぶという選択肢もあるのではないでしょうか。
ご予算の範囲内で、最高の結婚指輪や婚約指輪が見つかることを願っています。
皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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